MEMO

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#映画 侍タイムスリッパー  観た
よかったな〜

もう良いところをわざわざ書くより本編流しながら「ハイここ良い!」「ここ良い!」って言いながら観たくなるくらい良いシーンばかりをテンポよく繋げた2時間で、よくできた映画だな〜と思った。

画面がちゃちじゃないのがまずすごい。余計なところに気が散らず落ち着いて話を観られる。

タイムスリップものの定番、現代のいろいろに驚く描写はやりつつ、コテコテのダルさはないのがよかった。テレビを見て「うしろに人が入っているのか!?」とかはやらない。放送されている内容に興味を持ち、理解し、人情劇に感動することができる主人公の飲み込みの速さ。
主人公の賢さと自制心、誠実さが映画のテンポを退屈しないものにし、また魅力的な主人公だと感じさせる。

侍の剣戟かっこいいぜ!時代劇大好き! の視点だけでなく、暴力を楽しむフィクションへの真面目さがあってよかった。

殺人の記憶が蘇って演技ができなくなる風見さんのキャラクターが良くて、人殺しってやっぱり嫌なモンだし慣れてるほうがかっこいいなんて嘘だし、殺すほうだって傷つくし、人が人を殺すなんてそんなこと無いほうがいいに決まってる。
その視点を真面目に書いた直後、「つぎ血糊使用シーン撮りまーす! みなさんご準備お願いしまーす!」のカラッとした台詞で空気を切り替える。「それはそれとして」で平和な時代で血しぶきフィクションを愛好する作り手の苦笑まじりの舌出しが見えるようで、フフッとなった。

ケーキもおにぎりも美味しいよね〜美味しいものが普通に食べられる世がいいぜ……
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