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#映画 「ホールドオーバーズ」  みた

さいきんインテリアに興味を持ち始めたこともあり、画面に素敵な照明が配置されてるとすごく見ちゃう! かわいいランプが主役の映画だったよこれ
構図と色の整った綺麗な画面で汚ねえ会話してるの、「映画の空気」でいいっすねと思った。いややっぱり下品すぎて嫌だったところもあるな……

でもクリスマスの話ってやっぱり好きだな〜 久しぶりに映画を観て楽しかった
あとでもっとなんか書くかも

↓書いた ネタバレしかない

観ながら思った感想
  • この映画に限らず外国の映画ってすぐ若者が麻薬吸いだすけど、これって映画での「悪いアイコン」としてヌルッと登場しているのか本当に現実でこの距離感の近さなのか空気がわかんなくて怖い。アイコンであってほしい
  • 登場人物がしょっちゅう飲酒する! 車乗って出かけてもずっとみんなお酒を飲んでいる……「ここは1970年だぜ〜〜〜!!」という映画からの目配せなのかもしれない? または飲まないとやってられない状態の表れ? 私は全くお酒が飲めないため、飲酒シーンは全部雰囲気でみてる
  • 終業式が済んで休暇居残りメンバーが集まったとき、「あれ、なんか思ってたより人数いるな……」となった(わたしは映画をみる前に公式サイトや他人の感想をわりと読む人間)
  • 観客が「ふーん、この子は金持ちのボンボンで鼻につくけど性格はそこまで悪くなさそうだから仲良くなれるかな〜」「この子は本当に気が合わないね〜」とかメンバーを覚えてきた段階で一人を残して楽しいスキー旅行に行っちゃうとは ボンボンこの野郎がよ!(ワハハ)となる。物語にこうやって誘導されるのって本当に楽しい
  • 下級生の子が手袋を川に放り捨てるシーン、その後のストーリーにすごく関わってくるわけじゃないんだけどものすごく悲しくて印象に残る。水面にぽつんと小さい手袋が浮かんで流される画面が物悲しい。 奪われなかったほうまで、自分から川に捨てて流してしまう行動の痛ましさ。短い時間で痛烈な哀しさを描いていて、すごくいい 映画がうまい
  • あとこれは趣味なんだけど「横顔と、それを見ている人」の構図がだ〜いすき まあみんな好きか
  • 「過去を学ぶのは今を知るため」的な会話をする、直球な良いシーンがある。いまわざわざ1970年を舞台にした映画を作ってこの台詞を言わせているのも、2024年のいまに目を向けさせるためなんだろうな。戦争をやっていて、黒人差別はまだ無くなっていなくて、精神疾患を抱えた人のわだかまりは大きく、周囲から気難しくて近寄りたくないと思われそれを自覚している人がいる。そうして色々な人間がクリスマスの日を迎えている。色々な人の暮らしに思いを馳せる。スクリーンから外の世界へ目を向けさせるよう意識して作られた映画ってやっぱり……説教臭くてベタで気恥ずかしいと言われようと好きだよ 戦争は嫌
  • この日くらいは柄じゃないけどひとつ善行でもしてみるか……という、しんみりしつつも前向きな気分を描いた「クリスマス映画」って……好き! 「クリスマスだから」で交わされるちょっとした嬉しいやり取りが好き!
  • なんか人間って「善行したい欲」があって、ふだんは気恥ずかしいけどクリスマスにかこつけてちょっといいことするのは楽しいからクリスマスの行事がずっと続いてるのかもね……と思ったりする。まだこの世界にはこんなに素敵な瞬間が存在していると思いたい、それは自分にも作り出すチャンスがあると思いたい。私は……人間讃歌が好き!
  • 融通がきかないと評される教師が、物語が進んだあとに店に向かって「多少融通をきかせろ」と文句をいう迷惑な客になる図、反転してるのに結局周囲から疎まれるのは一緒なのかよというオモロがある。意識して作られた図だと思う。全編にわたってそう。すべてが意図に満ちて観客を一から十までコントロールするために組み上げられた映画って「ウオオすごい技術を食らっているぜ……」という満足感があっていいよね
  • この映画で描かれるバートン校が「金で単位を買う金持ちのボンボンがちらほらいて、口を開けば下品なクソガキだらけ、麻薬すらこどもの間で見かける場所。調度品はさすがにおしゃれで素敵なランプがたくさんある」でかなりイメージ悪いんだけど(主にクンツのせい)現実でもこんな苛酷なイメージがある学校なんだろうか……名門と有名だけど……
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