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パズルくんの回想秘録読んだ
すごくおもしろかった〜
諜報員であるパズルくんが戦争中の地域にある学校の先生として潜入し、二十人のごく幼い生徒たちを兵士の包囲網から脱出させるお話
「天使にラブソングを2」みたいじゃ〜んと思って読んでいったら「大脱走」だったわ……なストーリー
映画「大脱走」で脱走できた兵士の少なさを思い出して脱走シーンはかなりハラハラして読んだ。今回の回想秘録は時系列を1年後から始めて遡る形式のお話だったから、少なくとも子供は無事に脱走できるのかと思い出して読み進められた。
映画をまぜただけでなくアークナイツのメインストーリーの幕間として綺麗にまとまっていて、アークナイツの持つしみじみとした希望とパズルくんの魅力がよくわかってすごく良い話だった。
「あの凍りつく目つきとトゲトゲ台詞でおなじみのパズルくんが子供相手の学校の先生!?!?」という驚きのつかみから、パズルくんの有能さはもちろん、しぶとい真面目さ、珍しい表情差分など見どころを次から次に出されてオタク心も大満足だったし、話自体も相当おもしろくてよかったな……
終戦したばかりのロンディニウムはまだ安定とは程遠いけれど、少なくとも子供が声を潜めて過ごす時は終わり大声で歌を歌えるようにはなった。
ただパズルくんと一緒に脱出した生徒たちはその後どのような生活を送ったのか、全員が元の教室に戻れたわけではなさそうなのが……少し苦い余韻を残す結末だ……。畳む